日常日記

店長の日常

6時20分に起きる。体重58,1キロ、体脂肪率12,9パーセント。
昨晩、寝る前に聴いた少女小説は「若草物語」であった。しかし、1回目はすぐに寝てしまった。オーディオブックを聴きながら寝てしまうのはよくあることである。だから、毎回、タイマーをセットして、1時間とかひとつの章で止まるようにしている。じゃないと、眠っている間も、延々と朗読されてしまうのだ。深夜2時過ぎに目を覚ましたから(睡眠障害は相変わらずだ)、また最初から聴いた。今度は最後までちゃんと聴けた。めちゃめちゃ面白かった。ある意味、少女小説というのは、アナキズム文学と言えるのかもしれないと思った。「挑発する少女小説」の著者である斉藤美奈子さん曰く、若草物語の表のメッセージは、「娘たちよ、自らの欠点を克服して”小婦人”としての成長をとげよ。さすれば君たちはやがてよき伴侶を得て、幸福な人生を手に入れるであろう」ということだけど、裏のメッセージは「娘たちよ、臆せず男の子のように生きよ。君たちの前に立ちはだかる壁は高く、周りは敵ばかりだが、ひるまずに前を向け。君にはジョーがついている」というメッセージが込められているという。ジョーとは、男性の名前ではなく、4姉妹のうちの次女の名前で、当時の良妻賢母的な価値観には従わず、自分の感性に従い、自分がやりたいように生きた少女である。「若草物語」が書かれたのは、150年前ということなのだけど、150年に渡って、たくさんの人に読み継がれてきたのは、書かれていることが、人間にとっての普遍的なテーマだからだろうと思った。自分の感性を押し殺して世間的な価値観に従って生きるのか、世間的な価値観よりも自分の感性を優先にして生きるのか、どちらがよりよい生なのか簡単には答えがでないだろうし、はっきり、真っ二つに、この2つの選択肢に分けられるものでもないと思う。みんな、この間のところで、どうすればよいのだろうかと右往左往しているのではないだろうか。「若草物語」、いつか読みたいと思った。といいつつ、読まないまま、そう思ったこと自体、すっかり忘れてしまうことも多い、自分なんだけど。