今日は、昨日のブログ「生命の本質」の次に書いたブログをご紹介。エントロピー増大の法則について書いているのですが、その例として、熱烈な恋愛もいつか冷めるということなどを書いてます。エントロピー増大の法則って、理解していると、生きていく上でとても役に立つ概念・法則ではないかと思っているのですが、普通に生活していますと、あまり馴染みがない言葉ですよね。たぶん。でも、ごくごく当たり前の、常識的なことだと思いますので、エントロピー増大の法則についての知識は知らなくても、体験的に理解しているという方は多いかと思います。人生を大過なく生きていくためには、エントロピー増大の法則にいかに対処するかということが、大切になるのではないかとわたしは思っているのでした。
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熱力学(まったく知りません)の分野において、
「エントロピー増大の法則」というのがあります。
何やら、聞くだけで、
嫌になってしまいそうな、
小難しさがプンプン漂ってくる言葉ですが、
でも、「エントロピー増大の法則」を理解することは、
生きていくにあたって、とても役に立つような気がしてます。
もし、わたしに子供がいて、
その子供に何かひとつだけ教えることができるとしたら、
この「エントロピー増大の法則」かもしれないと思うほど、
重要なことではないかと思うのであります。
一見、小難しそうな言葉に聞こえますが、
概念的には、とても簡単なのではないかと。
エントロピー増大の法則とは、つまり、
「秩序あるものは時間とともに、徐々に、秩序を失い、乱雑さを増していく」
ということであります。
前回のブログの中で、
秩序が秩序であるためには、
秩序は常に壊され続けなければいけないというのが、
どうやら生命の本質のようです。
と書きましたが、
その理由は、エントロピー増大の法則によって、
崩壊し、手遅れな状態にならないために、
「先回り」して、
自分、みずから、壊していく必要があるということらしいです。
エントロピー増大の法則の具体例として、
「福岡伸一、西田哲学を読む」の中では、
次のことがあげられています。
・整理整頓された机の上が散らかってしまうこと
・ピカピカの宮殿も風化してしまうこと
・熱烈な恋愛もいつかは冷めること
わたしが、
一夫一妻制を問題視しているのも(またかと思われた方は、申し訳ございませんw)、
この宇宙にはたらいている、エントロピー増大の法則というものの存在を、
まったく考慮にいれていないからなのであります。
なんぴとたりとも、
このエントロピー増大の法則からは逃れることができないにも関わらずです。
でも、エントロピー増大の法則について、
ちゃんと理解していれば、そこから逃れることができなかったとしても、
適切に対処することができるように思います。
例えばですが、
部屋を綺麗に保つためには、部屋が汚れてから掃除するということでは遅いんですよね。
部屋が汚れてから掃除するという人は、
エントロピー増大の法則によって、乱雑な状態が通常になってしまうと思われます。
部屋をいつもきれいに保つためには、
乱雑になる前に、先回りして、片づけたり、掃除をする必要があるんですよね。
(と、自分で自分に言い聞かせております)
また、肉体の健康を維持することも同様に、
病気になってから、運動をするということでは、手遅れになってしまったり、
手遅れにならずとも、元の健康な状態に戻すためには多大な努力が必要になってしまうということもあるかと思います。
なので、
そうなる前に、先回りして、適度な運動によって、肉体を適度に破壊することが大事なのではないかと思うのであります。
また、カップル喫茶の営業というものは、
ある意味、エントロピー増大の法則との戦いであると言ってもよいかもしれません。
商売は、お客さまが多ければ多いほど良いと思われがちですが、
でも、お客さまが多くなればなるほど、エントロピー増大の法則によって、
雰囲気は荒れていき、そのままなんの対処もしなければ、荒野のごとくなってしまうのであります。
なので、秩序を保つためには、問題が起こってからでは遅く、
なるべく、先回りして対処していく必要があるのだと思うのであります。
といいながら、
大抵は、何かしらの問題が起こってからでないと、
アクションを起こさない、このわたくしなんですけどねw
また、お二人の関係がマンネリになるというのも、
エントロピー増大の法則によるものですから、
そんな風に感じ始めましたら、
「最近、ちょっとエントロピー増大の法則が働いている感じがしない?」
「確かに」
「そうだ。エイジャに行こう」
というように、なるべく、早めに対処していただけたらと、
店長としては、切に願っているのであります。
エントロピー増大の法則を甘く見てはいけませぬぞ。