日常日記

店長の日常

女性に優しいカップル喫茶

少し前に、「本当の原因」とタイトルでブログを書き、
旧日常日記で書いた記事を紹介いたしましたが、
この記事の元ネタは、
「投影された宇宙」の中に書いてあったことだったりします。

本の中で、
デイビッド・ボームが1957年に出版した、

「現代物理学における因果性と偶然性」

という本が紹介されていて、
この本の中で、ボームは、

「因果性に関しても科学の見方は限定されすぎている。ある結果には、ひとつか、せいぜいいくつかの原因しかないと考える場合がほとんど。しかし、ある結果には無数の原因があり得る」

ということを述べていて、
そのことの説明として、
リンカーンの暗殺事件が取り上げられていて、
それがすごく面白く感じたんです。

以下、その文章になります。

たとえば、誰かにエイブラハム・リンカーンの死の原因は何かときいてみれば、それはジョン・ウィルクス・ブースの銃から発射された弾丸だという答えが返ってくるかもしれない。だが、リンカーンの死につながった原因すべての完全なリストをつくろうとすれば、銃の開発につながるあらゆる出来事から、ブースがリンカーンを殺したいと思うようになった原因、銃が持てるように手を生み出した人類の進化のあらゆる段階などなど、すべてを網羅しなくてはならないことだろう。ほとんどの場合、ある結果につながっていった膨大な数の原因を無視しても問題ないことはボームも認めているが、それでも、どんな因果関係も真の意味で宇宙全体と切り離された存在ではありえないということを、科学者は忘れてはならない。

わたしはこれを読んで、
エイジャでマナー違反がなくならないことのヒントをみたのであります。

マナー違反を、マナー違反をしてしまった方、個人の方のみの責任としている限り、
マナー違反はなくならないと思ったんですよね。

マナー違反が起こるのは、
エイジャのシステム全体の問題であり、
さらには、社会の問題、文明の問題であると、
考えるようになったのであります。

とはいえ、
社会改革などといった大それたことは、
もちろんできませんから、
わたしができる範囲のこと、
エイジャの改革を少しずつしていくことにしたのでした。
お客さまの顔色を窺いながら(笑)。

そして、苦節12年、
ようやく、トラブルがほぼゼロの、
カップル喫茶になったような気がします。

これでわたしがすることは、
ほとんどなくなったかな?
と思っていたのですが、
しかし、また新たな課題が浮かび上がってきたのであります。

どんな課題かと言いますと、

「女性に優しいカップル喫茶にする」

という課題です。

これは、女性を男性よりも優遇するという意味ではなく、

「女性が傷つかないカップル喫茶」

「女性と男性が対等な立場で関わり合える(協力し合える)カップル喫茶」

という意味合いで、

「女性に優しいカップル喫茶」

と言っております。

これまで社会は、
男性主体・男性優位の傾向が強かったと思いますが、
それが、急速に改められていっているというのが、
現在、世界で起こっていることなのではないかと思うのであります。