日常日記

店長の日常

昨日に引き続き、今日もお休み。観たい映画があったのだけど、腰や背中の状態が悪く、どこにも行かず、17時まで、いろいろなことをうつらうつらと考えながら、布団の中でゴロゴロして過ごす。

「エロス的人間論」がすごく面白い。講談社現代新書から出版されているのだけれど、表紙にはこんなことが書いてある。

 

現代ほど「人類の進歩」が問われている時代はない。世代の断絶、家族の解体、歴史意識の喪失、自然の破壊など高度に発達した現代社会は、多年にわたる人間への信頼を無惨にも打ち砕いてしまったかのようにみえる。

 

「エロス的人間論」が出版されたのは、昭和45年だから、今から54年も前のことである。でも、まさに令和の現代のことについて言及しているように思える。

 

表紙の言葉は次のように続く。

 

そんなとき、人間はいかにあるべきなのだろうか。本書はフロイト、ライヒ、フロム、マルクーゼなどの人間分析の歴史をたどり、いままでの社会を支えていた合理主義的自我人間ではなく、人類誕生以来ずっと存在していた自然人に注目する。その自然人という見方、すなわちエロス的人間観こそ、繁栄と進歩という幻想の中で、生の不安におののく現代人に新しい方向を約束する。 

 

なんて素晴らしい言葉だろうと感動。中身も、すごく面白いことがたくさん書いてある。まさに出会うべきときに出会った本だと感じる。座っているのが辛いから、ゴロゴロしながら読む。