日常日記

店長の日常

昨晩、営業が終わってから、ブルク13で「ラ・メゾン 小説家と娼婦」をみた。レイトショーを一人で。最初、主演の女優の顔がアップでスクリーンに映りだされる。徐々にカメラが引いていくと、主演女優はおっさんにバックから突かれていた。のっけから、心を鷲掴みにされた。とても面白い映画だった。フランスの女性作家が実際に体験した娼婦の生活を題材にした小説が原作とのことである。この小説に惚れた女性映画監督が、たっての希望で、映画化したらしく、女性視点で女性のエロス(男性のエロスも)が描かれているのがよかった。最近は、日本でも、女性が堂々とエロスを語ることが増えてきている。全世界同時多発的に、女性のエロスが主張され始めているように思う。これから男性は、これまで勝手気ままに、女性に対して描いてきた理想の女性像を修正させられることを余儀なくされるのかもしれない。また、女性も、これまでの男性優位の社会において、押し付けられてきた理想の女性像に無理に合わせる必要性がどんどん薄まっていくのではないだろうか。このような状況の変化の中で、いかにして、男性と女性が対等な立場でお互いに協力し合える関係を築いていけるのかが、これからの人類の課題ではないだろうか。と、なんとも壮大なことを言ってみた。

映画をみたあと、また酒を飲みたくなり、セックルに寄り、焼酎のお湯割りをしこたま飲んだ。朝はまた憂鬱な気分で目が覚めた。

今日は、今年の営業の最終日であった。たくさんの素敵なカップルさんたちで賑わった。今年も無事、この日を迎えることができたのは、ある意味、奇跡的なことのように感じている。この1年の間に、ご縁があった皆様に、本当に感謝である。