日常日記

店長の日常

9時過ぎに起きる。昨晩は、営業が終わってから、お手伝いさんと近所の居酒屋に飲みに行った。そこで、しこたま、日本酒(熱燗)を飲んだ。二日酔いにはならなかったけど、重苦しい、陰鬱な気分で目が覚めた。「お酒は元気の前借り」という言葉があるそうだけど、飲み過ぎると、確かに、そうかもしれない。でも、開店準備をしていると徐々に元気を取り戻していき、オープン後、接客をしていると、すっかり元気になる。お客さまからは、いつも元気をいただいている。
今日は、昨日以上のお客さまの入りになるのではないか?そんな期待を抱きつつオープンしたのだけど、ご予約状況のわりには混雑することはなかった。お知らせXを発動したけれど、満席になることもなく、ある意味、ちょうどよいお客さまの入りであった。雰囲気もとても落ち着いた、よい雰囲気だった。営業中、仕事はほとんどお手伝いさんに任せて、ぼくは、去年公開された映画「恋は光」をAmazonプライムビデオでみた。無料ではなく、レンタルで400円だった。漫画が原作で、恋とはなんぞやというのがテーマの、哲学的恋愛映画であった。なかなか面白い、よい映画だった。出演者の誰一人として、ぼくは知らなかったから、映画をみながら、自分の浮世離れはますます加速しているのかと思ったのだけど、見終わったあと、ネットで調べたら、この映画のメインキャストである4人すべてが、ヨコハマ映画祭において、最優秀新人賞を獲得したとあったから、ぼくが知らないのも、ある意味、仕方のないことだと思った。みんな新人らしからぬ、上手な演技だった。4人が最優秀新人賞を取ったというのも、納得の演技だった。映画の感想については、恋の研究家wとして、もっといろいろと書きたいことはあるのだけど、これ以上はネタバレになるからやめておかねばなるまい。漫画と映画では、内容に違いもあるようだから、漫画も機会があれば読もうかと思うのだけど、読まないかもしれない。何しろ、ぼくは手を広げすぎている。最近は、「坊ちゃんの時代」という、夏目漱石が生きた明治を舞台にした漫画を読み始め、これがまためっぽう面白いのだ。漱石の小説世界がより楽しめるようになる。全部で5巻あり、今、2巻の途中を読んでいる。この漫画だけでなく、漱石の小説は全部読みたい(聴きたい)し、ほかに、買ったはよいけれど、全然読んでいない本も沢山ある。来年は源氏物語にも挑戦したいという密かな野望もある。優先順位をつけるならば、漫画の「恋は光」は、後回しにならざるを得ない。でも、映画の中で、夏目漱石の言葉もちらと出てきたから、いつかは読んでみたいという気持ちもある。恋を語るにおいて、漱石は無視すべからざる存在であることの証左ではないだろうか。
兎にも角にも、今年の営業も残すところあと1日になった。