日常日記

店長の日常

風邪がぶり返したようで、昨日もまた、ほとんど寝て過ごした。広島に住むメル友の女性に、「風邪ひいた」と報告したら、「風邪、楽しんでね」と返ってきた。たしかに、風邪を引くことには楽しい側面もあるなと思った。風邪を引いているときに、通常通りのパフォーマンスを要求されると、風邪は辛いものとしか思えないけど、薬を飲んで、ゴロゴロしているだけでよいとなると、ゴロゴロしながら、なんだか不思議な幸福感に包まれたりする。特に、ぼくにはパブロンゴールドが合っているようだ。パブロンゴールドを飲むと、気分が落ち着き、多幸感を感じることが多い。これはよいと思い、風邪を引いていない時にも、パブロンゴールドを飲んでみたことがあるのだけど、まったく効かなかった。効かないどころか調子を悪くした。ぼくの場合、パブロンゴールドを飲んで気持ちよくなるのは、風邪を引いているとき限定のようである。

なにもせず、ゴロゴロしているのもあれだから、昨日から、漱石の「虞美人草」を聴き始めた。でも、頭がぼーっとしているせいか、ほとんど頭に入ってこず、加えて、途中、途中、寝てしまうから、登場人物もストーリーもよく分からない。けれども、時たま、スッと心に入ってくる言葉もある。とはいえ、そういう言葉も、そのまま流れていってしまうから、まったく記憶に残らない。でもそれでよいのだと思った。繰り返し聴いているうちに、だんだんと分かってくる楽しみというのもあるから、気にせず、どんどん前に進んでいこうと思う。

ある会員さんのおすすめで、「じゃむパンの日」(赤染晶子著)を読み始めた。会員さん曰く、「日常を綴りながら、ところどころクスッと笑いがこぼれるエッセイ集」とのことで、それがぼくのブログに相通じるものがあるように感じたということだった。笑ってもらえるかどうかは別にして、ちょうど、来年からは、知識や理屈っぽいことは抜きにしたブログを書くようにしたいと思っていたから、参考のために、読んでみようと思い、「象の旅」の店主さんに、ショートメールを送り、お取り寄せをお願いしたら、「その本でしたら、在庫がありますので、お取り置きしておきます」と返ってきた。それで、その日の営業が終わってから、早速、「象の旅」に向かい、買い、お店に戻り、読んでみた。クスッどころか、何度も大声を出して笑ってしまった。