日常日記

店長の日常

6時30分に起きる。体重61,2キロ、体脂肪率15,9キロ。
起き、体重を計ったあと、白湯を飲み、ヨガ。ヨガは、ちょうど1年前に、朝6時からレッスンを受けていたヨガで、アシュンタンガヨガと呼ばれているものである。先生(男性)の教え方はとても丁寧で、気に入っていたのだけど、参加者のレベルがとても高く、先生の指導もわりと厳しめで、それでも頑張ってついていこうとした結果、体を少し壊してしまったため、2ヶ月でやめてしまった。でも、アシュタンガヨガを習ったことで、自分一人だけでも、一連の流れのあるヨガをするることができるようになり、それはぼくにとって、とても大きかった。
お店をオープンしたあと、久しぶりに「プレミアム」を更新。一昨日、大幅に削除したブログ記事の削除した部分にいろいろと付け加えたものを投稿した。というのも、ある会員カップルさんに、削除した部分を読んでもらったら、「特に問題ないと思いますよ。とても面白かったです」と言ってもらえ、ちょっと安心したからである。とはいえ、いろいろと考えて、この「日常日記」ではなく、「プレミアム」のほうに投稿することにした。記事には、あるお客さんと話した、多少プライベートな部分もあったというのが一番の理由で、もうひとつの理由としては、話題が堅苦しいかなと思ったからだ。お店を構え、お店のHPに文章を書いていると不安になることが多い。読んでいる人を不快な気分にさせてしまっているのではないか、読んでくださっている一部の人にとっては、失礼だと感じさせてしまうようなことを書いてしまったのではないかなど、いろいろと考えてしまうことが多い。ぼくが書いていることは、世間一般の常識から外れている内容が多いように思う。エイジャの存在自体、世間一般の常識からは外れているから仕方ない面もあるとは思うのだけど、読んでくださった方を嫌な気分にさせたり、傷つけてしまったりするようなことは極力避けたいといつも思っている。だから、「マスターのブログいつも楽しみにしてます」などと言われると、思わず小躍りしたくなるほど喜んでしまう、と同時に、ホッとするところがある。
営業終了後、「神々の沈黙」を取り寄せてもらうため、独立系書店の「象の旅」に向かって歩いていたら、先日、伊勢佐木モールを走っているぼくを目撃し、その後、連絡をくれた女性会員さんとばったりあった。ぼくはまったく気がつかなかったのだけど、「あら!」と声を掛けてくれた。ぼくが、「これから象の旅に行く途中でした」というと、「本お好きですもんね」と言われ、「うーん」とちょっと考え込んでしまった。「本好き」だと言われることはよくあるけれど、自分の抱えている問題の解決のため、仕方なく本を読んでいることのほうが多いような気がする。いや、本当は問題を解決したくないから、本を読んでいるのかもしれない。どちらにしても、本なんてあまり読まない人のほうが幸せそうな感じがする。その女性会員さんも、「本なんて読む暇ないです。わたし忙しくしていることが好きなんです」と、生き生きとした表情でおっしゃっていて、「幸せそうだなあ」と思った。その後、少しの間、立ち話をし、最後のほうは少し下ネタを話し、別れた。
象の旅では、「神々の沈黙」を取り寄せてもらうためだけに行ったのだけど、書棚をみていたら、井原西鶴の「好色一代男」をみつけ、「お」と思い、すぐに手に取った。源氏物語に興味を持ってから、いつかは読みたいと思っていたのである。好色一代男は、源氏物語のパロディということだ。最初のページをめくったところで、グッと心が掴まれた。

 

「桜が散ってしまうなんて悲しいし、月だって山の端に沈んでしまう。そんなあてにならない自然より、いつになっても変わらないのは色の道である。昔、「夢介」という男がいた。この男、金を稼ぐなんて野暮なことは二の次にして、もっぱら女色と男色の二道に明け暮れている。寝ても覚めても色道に夢中なので、「夢介」とあだながついた。」

 

この「夢介」の息子が、好色一代男の主人公「世之介」である。世之介が関係をもった女性は3742人で、男性は725人とのこと。「男もいたのか!」と、思わず、心の中でつっこんだ。もしかしたら、吉田修一の「横道世之介」の名前は、好色一代男から取ったのだろうか。横道世之介自身は女好きだけど、横道世之介にはゲイの友人がいて、その友人から「おれはゲイだ」と告白されても、まったく驚かず、「あ。そうなの」みたいな感じで、その友人を普通に受け入れていた(Hをしたという意味ではない)シーンは、とても印象的で忘れられない。

昨日、久しぶりに、初台にある、本の読める店「fuzkue」に行った。午後6時過ぎにお店に着いて、お客さんは6,7人いらしていた。今回で3回目の訪問だったのだけど、これまでで一番混雑していた。最初にfuzkueブレンドのコーヒーとチーズケーキを注文したのだけど、初めて食べたそのチーズケーキの美味しさにびっくりした。思わず、もう1個、頼もうかと思ってしまったけど、さすがにそれは思いとどまる。その代わり、自家製の梨シロップで作った、ホットの梨ジュースを頼んだ。これも大変美味であった。しかし、fuzkueの雰囲気は素晴らしいと改めて思った。なんだか気持ちがとても落ち着く。と同時に、どこかわくわくするものを感じる。今回は自分の本は持ち込まず、お店にたくさん置いてある、店主阿久津さんの蔵書を、興味に任せて、適当にパラパラと読んだ。

fuzkueから戻る帰り道、セックルの前を歩いていたら、看板に電気が点いていたから、寄った。無事、元気な女の子の赤ちゃんが生まれたということだった。マスターの話を聞いていたら、とても感動し、なぜかぼくの胸も熱くなった。