日常日記

店長の日常

心のすべてをカバー

本日2本目のブログ。

昨日、「源氏物語ものがたり」を読み終わりました。いや~、面白かった!最初の一文から最後の一文まで魅了されました。著者である「島内景二」さんの「源氏物語」愛がびんびん伝わってきて、読みながら、ずっとワクワクしました。本の「おわりに」には、こんなことが書いてあります。

 

私は大学三年生のときに、源氏物語の原文に初めて触れた。そして、この物語が現代人の心の領域のすべてをカバーしていることに驚嘆し、一生の研究課題にしようと決心した。

 

わたしは源氏物語を読んだことありませんが、「源氏物語が現代人の心の領域のすべてをカバーしている」というのは、「源氏物語ものがたり」を読んで、「決して、誇張表現ではないんだろうな」って思いました。というか、現代人に限らず、全ての人間の心の領域をカバーしていると言ってもよいように思います。人間の心にはどんな思考が生まれ、どんな感情が生まれるのか、そんなことをすべてカバーし、物語にするだなんて、ものすごいことですよね。島内景二さんは、夏目漱石にも詳しいですが、漱石の小説も、同じようなところがあるようにわたしは感じているのであります。