日常日記

店長の日常

農業と「マナーとルール」

本日2本目のブログ。

カップルさんお二人でするカップル喫茶的な遊びにおいて、エイジャの特徴的なところは、「会話がしづらい」ところではないかと思われます。なぜ、エイジャでは会話がしづらいのかというと、ただ単に会話をするスペースがないからだったりします。以前にも書かせていただきましたが、エイジャはわたしがゼロから作り上げたのではなく、居抜きの状態からスタートしたんですよね。そして、最初からお話ができるスペースはありませんでした。なので、最初のころは、「どこかに会話ができるスペースができないかな?」と、よく考えておりました。「フロントの奥に会話ができるスペースを作り、大部屋からフロントの奥に入れるようにしようか」とか、「全面的に改装をして、個室は会話スペースにして、大部屋は、ソファーもテーブルも撤去して広々としたお遊びスペースにしようか」とか、「狭いけど、カウンターに椅子を置こうか」とか、いろいろと考えたのですが、でも、結局のところ、実現には至らず、基本的な店内構造は変わらないまま、21年間やってきました。そういう意味では、エイジャの前身である「ドキドキパラダイス」さんが作ってくださった店内構造は、天才的と言えるかもしれません。21年やってこれちゃったわけですからね。そして、マナーとルールというのは、「店内構造」、「お店のマスターの性質」、「お客さまの層」が三位一体になって、自然と作られていくのだと思います。農業に喩えていうなら、店内構造は「土壌」、お店のマスターの性質は「農夫」、お客さまの層は「種」といった感じでしょうか。わたしは、農夫としてどのような作物を作り提供していきたいのかを考えますが、でも、「土壌」にあった種を植えないと作物は育ちません。また、土壌にあった種を植え、作物がすくすく育ったとしても、外来種の進出によって、在来種の生存が脅かされる場合は、何かしらの手段を講じる必要があります。これが「マナーとルール」というものではないかと思うのでした。