日常日記

店長の日常

非モテ

本日発売の、山下素童さんの「彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった」(タイトルながっ!)が、今日、Amazonから届きました。

 

早速、適当にパラパラとめくって読んでおりますが、ぼくの期待を裏切らない面白さ。

 

パラパラとめくっていたら、次の会話文が目に飛び込んできました。

 

「自分のことを非モテって言う男の人って、他人の言うことに耳を貸さなくないですか?」

 

この言葉は、素童さんとゴールデン街で一緒に飲んでいた20代の女性が発した言葉ですが、ギクッとしました。まさに自分のことを言いあてられたと。

 

本の中では、続けて、その場にいた30代の自称編集者の男性が、こんなことを言います。

 

「あの、面白い本があるんですけど。AV監督の二村ヒトシさんという方がいまして、『すべてはモテるためである』というタイトルの本を出されているんですけど、モテない男がなんでモテないかというと、自意識が強すぎてキモチワルイからということが書かれていて。モテない男って、自意識が強すぎて自分の世界に閉じこもっちゃっているから、他人の話が耳に入ってこないんですよ。二村さんは、モテない男はいかに自分がキモチワルイかをまず自覚することが大切だ、とおっしゃっていて」

 

グサッときました。

早速、『すべてはモテるためである』という本をAmazonで検索してしまいました。ただ、まだ購入はしておりません。なんというか、こういう本を買ってしまうこと自体、モテなさに拍車をかけてしまうのではないだろうかと考えてしまったのです。ただ、このような無駄なプライドもまた、モテない男の特徴なのだろうと思います。

 

でも、モテる男の人って、たしかに、他人の言葉に耳を傾けるのが上手だなあと思います。わたしは、日々、モテる男性と接していますので、そのことをよく知っております。モテる男性というのは、他者が興味を持っていることに寄り添うことが上手なんですよね。これは、女性との会話だけでなく、同性との会話においても同じだなあと感じてます。そして、ほとんどの場合において、他者の意見を否定するようなことは言いません。なので、モテる男性と一緒にいるとリラックスできて、楽しいんですよね。

 

話は山下素童さんの本に戻して・・・

 

30代の自称編集者の男性の話を聞いたあとの素童さんの対応が素晴らしくて感動してしまいました。

 

どんな対応をしたかというと、素童さんは、すでに二村さんのその本を読んでいたし、それどころか、自分の本を出版したときに、二村さんと一緒に新宿ロフトプラスワンでイベントをしたこともあったそうなのですが、でも、そのことを言うと会話の邪魔になると思って、黙って話を聞くことにして、

 

「え、AV監督の方でそんな本を書かれている人がいるんですか?」

 

と言ったのだそう。

 

そしたら、初めに、「自分のことを非モテって言う男の人って、他人の言うことに耳を貸さなくないですか?」という問いを発した女性が食いついてきたので、その男性は、続けて、次のようなことを言ったのだそうです。

 

「二村さんは女性向けにも『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』という本を出していて、その本によると、人間には誰しも心の穴があって、その心の穴は埋められるものではないのに他人を使って埋めようとするから、愛してくれない人のことを好きになってしまうんだ、みたいなことが書かれているんです」と。

 

それを聞いたその女性は、

「えっ、やばい、やばい!なんかめっちゃ思い当たる節があるんですけど!その本おもしろそう、読んでみますね」といって、その場で、Amazonでポチッたということです。

 

こんな展開になったのも、素童さんの神対応のおかげのような気がします。

 

もし、自分が素童さんの立場だったら、その男性が二村さんの本の話をしたとき、すかさず、

 

「あ。わたしもその本読みましたよ。二村さんとは、ぼくが本を出版したときに、一緒にイベントもやったことあるんですよ」

 

と言ってしまったであろうことは、火を見るよりも明らかなのであります。