日常日記

店長の日常

恋は罪悪?

昨日は、こんなニュースを読みました。

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一昨日、フランスは不倫に寛容であるというニュースを紹介したばかりでしたが、やはり、なにごとにも例外というのはあるようです。(それにしても、そこまでしなくてもよいのに・・・)

 

このようなニュースに接しますと、

夏目漱石の「こころ」に出てくる「先生」の以下の有名なセリフを思い浮かべます。

 

「恋の満足を味わっている人はもっと暖かい声を出すものです。

しかし、しかし、君、恋は罪悪ですよ。解ってますか」

 

世間では、基本的に「恋は素晴らしいもの」ということが一般的な認識ですから、「恋は罪悪」と言われても、おいそれとは受け入れられない方のほうが多いのではないでしょうか。

 

夏目漱石が、「こころ」で「恋は罪悪」と書いた理由は、「先生」の恋をきっかけに、親友の「K」が自殺したからという理解が一般的なようです。

 

「こころ」の語り手である「私」は言います。

 

「先生は美しい恋愛の裏に、恐ろしい悲劇をもっていた」

 

このセリフで思い出すのは、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」です。「ロミオとジュリエット」は、一般的にはロマンティック純愛ストーリーと思われていますが、でも、あれは、13歳と17歳の二人の三日間の純愛ストーリーで、しかも、そのことで、6人の人間が死んでしまったみたいなんですよね。(わたしは小説も映画もみたことないので、ちゃんとしたことは分からないのですが)

 

このことを知ったわたしは、「ロミオとジュリエット」の話題から、

男女関係とカップル喫茶遊びについて論じたことがありました。

 

blog.a-ja.jp

 

漱石が、「恋は罪悪」と言った理由は、恋には必ず、大なり小なりの悲劇がつきまとうからなのではないかと思われます。

 

それは、「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」と高らかに恋の賛歌を歌った、槇原敬之の人生をみると分かるような気がします。

 

とはいえ、とはいえですよ、

そうとは言っても、恋の魔力に否応もなく惹きつけられてしまうというのが、人間の業というものなのではないかと思われるのであります。