日常日記

店長の日常

本日2本目のブログ。Tさんの話の続き。先月、二人で飲んだときに、ぼくはTさんに、こんな質問をした。「奥さんの下着を洗って、干して、そのあと、畳めますか?」と。同じ質問をぼくは、4,5年前にもしていて、そのときは、「奥さんの下着を洗ってますか?」とまずは聞いてみた。掃除や洗濯など家事労働が好きなTさんは、迷わず、「ええ。洗ってますよ」と答えた。即答だった。それで、ぼくは続けて、こう聞いてみた。「じゃあ、そのあと、その洗った下着を干して、乾かしたあと、畳んでますか?」と。Tさんは、「あ。それは無理。洗うのは機械(洗濯機)がやってくれるからできるけど、そのあと、それを干して、畳むのは無理」と答えた。そのとき、わたしはそうだよなあと思った。で、先月の答えはというと、「ええ。畳んでます」ということだった。進化していた。確実に、修行の成果がでていた。血が滲むような、厳しい修行をしたにちがいないと思った。Tさんいわく、「以前は、屈辱的に感じていたのですが、いまは全然気にならなくなり、そのことで、己に勝ったと思えるようになりました」ということであった。Tさんは、なんだかとてもうれしそうだった。ちなみに、Tさんは経営者で、奥さんは専業主婦である。すごいと思った。ぼくも、もしも結婚したとして、家事労働を手伝うことはやぶさかではなく、むしろ、できたら一緒にやりたいとさえ思ってはいるのだけど(実際にはどうなるか分からない)、奥さんのブラやパンツを洗い、干し、畳むというのは、なんだかとても抵抗があるような気がする。それをいとも簡単にやってのけるだなんて・・・。思えば、Tさんは、初めて出会ったころから人格者であった。Tさんは、当時、大金持ちの成功者であった。にもかかわらず、腰が低く、柔和で、年下のぼくのことをいつも立ててくれていた。Tさんは、夜遊び大好きで、その遊びっぷりは半端なかった。毎晩のように、夜の繁華街に繰り出していた。そして、エイジャにも頻繁に足を運んでくれ、1週間連続のご来店という金字塔を打ち立てたこともあった。驚くのは、まだ早い。1週間連続でご来店されただけでなく、7人全員、違う女性を連れてきたのだ(当時は、パートナー変更に関する規約はなかった)。ただ単に、7人全員違う女性というだけでなく、7人の女性がお互いに知り合い同士で、仲良しなのであった。しかも、みんな、Tさんのことを慕っていた。そのうちの一人の女性に、ぼくは、こんなことを言ったことがある。「Tさんみたいな男性に遊んでもらえるだなんて、とてもラッキーですね」と。その言葉を聞いたTさんは、「マスター、それは違いますよ。ぼくのほうが、遊んでもらっているんですよ」とさらりと言って、「お金持ちなのに、こんな謙虚な人がいるのか」とぼくを驚かせた。Tさんの伝説エピソードはまだまだたくさんあるのだけど、キリがないから、この辺にしておく。ぼくが言いたいのは、Tさんほどの女好きが、今は奥さん一筋で、しかも、奥さんの下着を洗い、干し、畳んでいるということである。これは奥さんとの対等な関係なくして、できないのではないかと思うということである。続く。