日常日記

店長の日常

9時に起きる。体重57,0キロ、体脂肪率14,9パーセント。
ジョギングに行こうと思ったけれど、窓から外をみると雨で、かつ、気分が優れないところもあったから、また寝ることにした。好き勝手に寝れる境遇にあるというのは、本当にありがたいなと思う。2時間半ほど横になった。

12時30分、お店をオープン。お久しぶりの会員さんにすぐにご来店いただけ、滑り出し上々。その後、20分くらいしてから、2番目のお客さま(会員さん)がご来店。受付をしていると、彼女さんに「マスターが元気になってよかったです」と言われ、「ん?」となった。ちょっとまごついていると、彼氏さんが、「うちの彼女、マスターのブログをよく読んでいるんですよ」と言われ、なるほど、そういうことでしたかと思い、と同時に、うれしくなった。彼女さんは、「楽しみにしているので、やめないでくださいね」とまで言ってくださった。カップル喫茶らしからぬ内容のブログばかり書いていると、「こんなこと書いて、お客さんが減りはしないだろうか?」としょっちゅう、不安や心配になるのだけど、彼女さんの言葉を聞いて、ちょっとホッとした。「ブログを読んでいると、きちんとした、しっかりした方だなあと感じます」と言われ、ぼくのブログを読んで、そんな印象を抱くということが、とても意外に感じ、「いやいや、それは誤解です。もし、きちんとしている人だったら、ここにいないと思いますよ」と答えると、「いえいえ、世間的にという意味ではなく、内面的にということです」と、ぼくにとって最大級の賛辞とまで言えることをおっしゃっていただき、とてもうれしく感じたのだけど、「内面こそが、一番きちんとしておらず、ちりぢりに乱れているんだけどな」と思った。でも、それを口には出さなかった。なんで、口に出さなかったのだろう?彼女さんからのうれしいお言葉を否定するようなことを言いたくないと思ったというのもあるし、内面の話をし出すと話が長くなりそうだと思ったということもある。自分の興味・関心の話になると、ぼくは、話がすごく長くなる。

島内裕子さんが校訂・訳の「徒然草」が届いた。まだ本文はほとんど読んでおらず、「はじめに」を読んだだけなのだけど、島内さんの並々ならぬ、徒然草愛を感じ、この本自体に愛おしさを感じてしまう。島内さんは、これまでの常識的な読み方とは違う読み方をしているそうである。

人生の達人である兼好によって書かれた、無常観の文学、人生教訓の書物、くだけた面白い随筆・・・。それがこれまでの徒然草の読み方だった。これらは、徒然草のある一面を捉えてはいるが、全貌とは言えない。
そのような読み方に対して、本書が目指すのは、「通読できる徒然草」である。
徒然草こそは、自己の内界と外界をふたつながら手中に収めた、日本最初の批評文学であり、表現の背後に、生身の兼好の、孤独も苦悩も、秘めやかに織り込まれている。兼好は決して、最初から人生の達人ではなかった。徒然草を執筆することによって成熟していった人間である。ここに徒然草の独自性があり、全く新しい清新な文学作品になっているのである。

島内さんの徒然草の解説を読んでいると、夏目漱石のことが思い浮かでくることが多かった。「漱石と兼好は似ているな」と感じた。そのうち、ふと「島内という名前に見覚えがあるな」と思った。「たしか、『文豪ナビ 夏目漱石』の中で、『評伝 夏目漱石』を書いている人も島内だったような気がする」と思い、調べたら、「島内景二」とあった。「もしかしたら、島内裕子さんと島内景二さんは夫婦なのではないだろうか?」と思い、調べてみたら、果たしてそうであった。興奮してしまった。