日常日記

店長の日常

11時45分、出勤してきたお手伝いさんに起こされる。今日もまた午前中いっぱい寝ていた。もう1週間以上、寝てばかりいるような気がする。昨晩は、オーディブルで「吾輩は猫である」を聴いていた。50歳になって、初めて読んだのだけど、こんなに愉快な小説だったとは知らなかった。ただ愉快なだけでなく、鋭い人間観察、文明批評、哲学的考察などがたくさんあって、とても興味をそそられる。明治の時代の人々の生活様式が知れるのも面白い。「吾輩は猫である」の中で、主人はよく昼寝をしているから、漱石もよく寝ていたのではないかと思い、調べてみたら、果たしてそうであった。以下は、ネットで見つけた記述。

 

漱石の登場人物はやたらとよく眠る。しかも、彼らは昼間から惰眠をむさぼるのだ。『吾輩は猫である』の「吾輩」は、主人がいつも昼寝をしていることを告発するし、遺作となった『明暗』でも、津田は入院先の療養所で昼間から寝てばかりいる。

 

 

なんだかとてもうれしくなった。日本一の文豪と名高い漱石も寝てばかりいたなんて。これで、今後も堂々と寝ていられる。もしも、誰かに、「そんなに寝てばかりいて、仕方ないやつだな」と言われたら、「何、言っているんだい君。あの夏目漱石もよく寝ていたのを知らないのかね」と言おうかと思う。とはいえ、漱石は49歳で亡くなった。寝てばかりいるのは、やはり、体にはよくないのかもしれないな。たくさん寝れば寝るほど、文章がうまくなるというわけでもないし。

昨晩は、Amazonで市村崑監督の映画「吾輩は猫である」をみたくなってみることにした。1975年制作ということである。じつに吾輩が2歳のころの作品だ。映画化不可能と思われるこの小説をどのように映画にしたのかとても興味が沸いたからみることにしたのだけど、これがとても面白い。でも、小説をまだ全部読んでいないから、最後まではみていない。視聴時間は48時間で、あと35時間以内にみなければいけない。でも、オーディブルの「猫」もあと、6時間ほど残っている。早く聴かないといけないから、このブログをアップしたあと、聴くことにする。