日常日記

店長の日常

8時30分に起きる。
10時過ぎに横浜橋商店街からちょっと外れたところにある本屋「象の旅」に行った。ここは去年の11月にオープンしたばかりの、個人経営の本屋である。この本屋のことは、昨日、久しぶりに会った元スタッフの「ベティ」から教えてもらった。ベティは、ここで三島由紀夫の「豊穣の海」全4巻を買ったということだった。ぼくは、夏目漱石の本を買うつもりで行ったのだけど、漱石の本は一冊もなかった。本好きの人がオープンした本屋に漱石がないなんて、何事かと思った。一人で店番をしている、60歳前後と思われる店主さんに、「どうして、夏目漱石の本はないのですか?」と聞いてみたいと思ったけど、人見知りが激しいぼくは、聞けなかった。小さい本屋だから、15分くらい見て回って、大体、どんな本が置いてあるのかが分かった。「お!」と思ったのは、ぼくが走るきっかけになった「Born to run (走るために生まれた)」が置いてあったことだった。うれしくなって、店主さんに、話しかけようかと思ったけど、やはり、恥ずかしくて、話しかけられなかった。ほかにも、たくさんの面白そうな本があった。でも、夏目漱石の本はなかった。川端康成とか谷崎潤一郎とか三島由紀夫とかはあるのに、ほんとに、なんでなんだろう?個人書店をオープンするほどの本好きの人間で、夏目漱石を読まない人間なんているのだろうか?つーか、いまの自分は、ちょっと漱石にかぶれすぎだなと思った。漱石を読み始めてまだ1ヶ月くらいだというのに、自分は何様なのだろうか。でも、いつかは、店主さんに、「どうして夏目漱石が置いていないのですか?」と聞いてみたいと思った。漱石の本が置いていないことで、買いたい本はなくなってしまった。面白そうな本はたくさんあるのだけど、いまは読みたい本や漫画がありすぎて、買っても読めなさそうだ。でも、こんな時代に個人書店を開いた店主さんに、応援の意味も込めて、何かしら、買いたいと思った。お店の中をあっちいったりこっちいったりしながら迷い、迷ったあげく、「バガヴァッド・ギーター」を買うことにした。2200円。「バガヴァッド・ギーター」はヒンズー教の聖典で、それが書かれたのは2500年くらい前のことらしい。ヨガ哲学を学ぶと必ずでてくる本である。以前から、興味はあったのだけど、なかなか買うまではいかなかったから、この機会に買うことにした。本を買ったあと、近所に住んでいるベティと待ち合わせをし、ランチをした。ベティと別れたあと、自分は、女性のY先生のヨガに行った。2ヶ月ぶりだった。先生に、「この2ヶ月間、何をしていたんですか?」と笑いながら聞かれ、自主練に励んでいたことや夜はのんびり過ごすようになってしまったことを話した。久しぶりのY先生のヨガはとても気持ちよかった。正直、最近は、「一人で気楽にやるほうが自分に合っているのではないか?」と思っていたところもあったのだけど、やはり、たまには専門家の先生に教えてもらうのは、すごくためになるなあと改めて実感した。これをきっかけにまた、ちょくちょく通いたいと思った。