日常日記

店長の日常

9時に起きる。昨晩は、先日図書館で借りた「三行で撃つ」(近藤康太郎)が面白くて興奮し、横になりながら、深夜3時ころまで読んでしまった。ライター志願者のための文章の書き方指南の本で、だから自分にはあまり関係ないわけだけど、この本を紹介しているブログをたまたま読んだら、興味が湧き、とりあえず、借りてみたところ、これが面白い。この著者のような文章を自分は書けるわけないのだけど、文章を書く楽しさについては、すごく共感できた。自分は何が一番好きかと言えば、文章を書くことなのかもしれない。

営業前に3キロ走った。今日は、営業前に塔ノ岳に行けたら行こうと思っていて、カーシェアの予約も取っていたのだけど、「三行で撃つ」にハマり、眠れなかったので、やっぱり、キャンセルした。そのまま寝ないで山に行くことも、ちらと考えたのだけど、今日は忙しくなりそうだったからやめた。やめて正解だった。今日は、とても忙しかった。

営業が終わってからまたジョギングに出かけた。今度は5キロ走った。帰りにドンキに寄り、アイスコーヒーとウーロン茶を買った。お店に戻る途中、見るからにすみぼらしげな雰囲気を漂わせ、途方に暮れている40代くらいと思しきカップルがドンキの前に座っていた。その前を通りかかったとき、男性のほうがぼくに、「あの〜。すみません」と話しかけてきた。ぼくは立ち止まり、男性のほうをみた。前歯がほとんどなかった。

「あの〜、いまちょっと困ってまして。ぼくたち大宮から来たんですが、財布を落としてしまって。交番にも行ったんですが、お金を貸してくれなくて、少しでも良いので、援助してもらえませんか」

「そうなんですね。ちょっと待ってください」とぼくは言いながら、ポケットの中に手を突っ込み、そこにあった2000円を「じゃあこれで」と言って渡した。男性は「ありがとうございます」と言い、ぼくは何も言わずその場を立ち去った。横浜に来てから20年が経つけど、この20年の間、道を歩いていて、見知らぬ人からお金をくださいと言われたのは、これで4回目になる。毎回、いくらかのお金を渡しているけど、道を歩いていて突然見知らぬ人からお金を無心されるのは、誰にでもよくあることなのだろうか。