日常日記

店長の日常

朝6時に目が覚める。目覚めはすっきり。やっぱり、山に行った次の日は、すっきり目が覚めることが多いな。今年に入ってから、なんだか山に行くのが億劫になって、半年間、山に行っていなかったけど、じつはそんなときこそ、山に行くべきだったのかもしれない。山に行って後悔したことは、一度もなかったりする。山に行く前は、眠気だったり、だるさだったりで、「今日は行くのやめようかな」と思うことはよくあるのだけど、行ったら、必ず、「今日は来てよかった」と思う。

昨日は、人見知りの自分にしては珍しく、自分から、ご年配のご夫婦さんに声をかけたのだけど、そのいきさつはこんな感じである。ぼくの前方に、旦那さんが前、奥さんが後ろ、という具合に歩いていて、奥さんは、ぼくの存在に気づいていて、ぼくに先にいってもらおうと、道を譲ろうしてくれていた。でもぼくも、ゆっくり歩いているから、なかなか前に出ることができない。でも奥さんは、ぼくに先に行ってもらいたがっているような気がしたから、スピードを少し早め、奥さんの前にでた。そのあと、旦那さんも、ぼくに道を譲ってくれるものだと思ったのだけど、旦那さんはぼくの存在に気づいていないのか、マイペースで歩き続けているから、なかなか抜くことができない。細い山道では、相手が譲ってくれるまで、追い抜いてはいけないという暗黙のルールがある。また、譲ってもらいたいがために、後ろからプレッシャーをかけるのもよくない。危ないからである。そのために、旦那さんと奥さんの間に、ぼくがいて、ほかには誰もいないという、なんとも落ち着かない状態がしばらく続くこととなり、それで、「よく来るんですか?」と話しかけることになった。奥さんとは、たぶん、15分くらい歩きながら話していたのだけど、その間、旦那さんは一言も口をきかず、黙々とぼくの前を歩いていた。会話に加わることは一度もなかった。寡黙な旦那さんだった。

これは、ある山好きのエイジャの男性会員さんから聞いた話なのだけど、子供のころ、お父さんに連れられて、お父さんと二人だけで山に登ったのだそう。子供だからうれしさと興奮から、はしゃいで、お父さんにいろいろと話しかけたら、「山は静かに登るものだ」と叱られたという話を聞いたことがあり、その話を思い出した。とても印象的なお話で、とても良いお父さんだなと思った。そして、子供は立派な変態さんに育った。