日常日記

店長の日常

ノンアル喫茶・その4(再掲載)

以下は、

以前の旧日常日記において、

2019年12月30日に書いたものになります。

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「ノンアル喫茶にしようかな?」

 

そんな風に思った理由のひとつに、

 

「もうできるだけ、

お客さまにご注意申し上げる回数を減らしたい」

 

ということがあります。

 

2019年は、

何気に大きな改革の年になりまして、

その甲斐あってか、

17年の歴史の中で、

最も、ご注意させていただく回数が、

少なくなった年になりました。

 

とはいっても、

まだ、ご注意させていただくことはありますし、

これからもなくなることはないでしょう。

 

注意をされたからといって、

ほとんどのケースにおいては、

まったく気にされなくても良いケースばかりなのですが、

でも、注意をされると、

多かれ少なかれ、気分は害されるのではないでしょうか。

(そうならないように、

ご注意差し上げる際には、できるだけ丁寧にご注意させていただいてます)

 

なので、

ご注意差し上げる回数を減らせるものなら、

できるだけ減らしたいのでございます。

 

当店ような非日常の空間では、

多くの方が、大なり小なり緊張感を感じていらっしゃると思います。

 

緊張感を感じているからこそ、

適量のアルコールを体内に入れ、

リラックスしたいという方も多いです。

 

でも、緊張している上に、お酒を飲むことで、

ついつい、お話し声が大きくなってしまうという人は、

あとを絶たないんですよね。

 

わたしも、お酒を飲むと、

知らず知らず、大きな声でしゃべってしまうタイプなので、

そのお気持ちはよく分かります。

 

皆さん、悪気はないので、

わたしがご注意させていただくと、

 

「すみません」

 

と恐縮しながら、謝ってくださるのですが、

でも、恐縮させてしまうことが、

申し訳なく思ってしまうのでございます。

 

社会では、

お酒を飲んだことで、

失態を犯してしまった人が、

 

「わたしが悪いんではないんです。お酒が悪いんです」

 

だなんてことを言おうものなら、

10人中9人は、

 

「お酒のせいにするな」

 

と言ってしまいたくなるような気がします。

 

でも、これって、

ほんとうに、お酒のせいではないのでしょうか。

 

お酒を飲んで失態を犯してしまう人が、

1000人に1人くらいで、999人は大丈夫とかだったら、

 

「お酒のせいにするな」

 

という理屈も分かるのですが、

でも、お酒を飲んだことがある人で、

失態を犯したことがない人のほうが、珍しいのではないでしょうか。

 

であるならば、

お酒のせいというのも、

満更、おかしくはないような気が、

わたしはするのでございます。

 

当店の場合で言いますと、

緊張する空間であることは、

誰もが承知していることであり、

その上、お酒も提供するとならば、

話し声が大きくなってしまう人が出てきてしまうことは、

火を見るよりも明らかなのであります。

 

だというのに、それを分かっていながら、

お酒を提供し、

雰囲気を壊されてしまった方に対しては、

ご注意差し上げるというのは、どうなのだろうか?

 

そんなことを思ったりしたんですよね。

 

これは、やっぱり、

お酒のせいなのではないか、

そんなことをわたしは思うのでございました。