日常日記

店長の日常

10時に起きる。

昨晩から、渡鬼シーズン2を見始める。一旦、見始めたら、止まらなくなり、一気に第7話までみてしまった。先は長いのだから、焦る必要はないのに、続きが気になってついみてしまう。シーズン1は、一応はハッピーエンドで締めくくられて終わるのだけど、シーズン1の約2年後が舞台になるシーズン2では、岡倉家の人たちの生活には、すぐに不穏な空気が漂い始め、様々な問題が次から次へと襲い掛かる。渡鬼をみていると、人生において、問題が解決するなんてことはありえないのだという、人生の真実に否が応でも直面させられる。人生において起こるあらゆることは、自分ではコントロールすることなどできないことばかりで埋め尽くされている。人間の外側で起こることも、内側で起こることも。

11時過ぎに、図書館に本を返しに行き、また同じ本を借り直した。「人はなぜ治るのか」と「縄文論」。ぼくが借りる本は、ほかの人があまり興味を持たない本が多いようで、ほかの人の予約が入ることが少ない。渡鬼をコンプリートした暁には、壽賀子の本も読んでみたい。

今日のエイジャは「幸楽」並の忙しさであった。次から次へとやることが出てくる。でも、それが楽しかったりする。雰囲気も全般的にとてもよかった。営業中、ある女性会員さんから、「マスター、今日の11時15分くらいに、日の出町の駅前を歩いていませんでしたか?」と聞かれ、「歩いてましたよ。図書館に本を返しに行ってました」と答えると、「やっぱり、そうだったんですね。すれ違ったんですよ。外を歩いているマスターをみることができて、なんだかうれしかったです」と言われ、ちょっと照れた。その会員さんは、ブログも読んでくださっているそうで、でも、読んでいて難しく感じることも多いとのことだった。ぼく自身、自分でもよく分からずに書いていることも多いのだから、それも仕方がないことだと思った。それなのに、読んでもらえるのは、とてもうれしい。ブログを書いていると、葛藤を感じることがしばしばあり、「ブログ、やめようかな」とか思うことさえあるのだけど、そんな思いに囚われていると、不思議と、今日のように、励ましの言葉をいただくことがよくある。今日は、また別の会員カップルさんから、「この間の、エントロピー増大の法則のブログよかったです。本にして出版して欲しいくらいです」とまで、言ってもらえ、ぼくの心は喜びで満ち溢れた。ぼくは、いろいろな人からいろいろな話を聞ける立場にある。本を書くのに、こんなに恵まれた環境はないと思う。ぼくに、夏目漱石や橋田壽賀子の魂が乗り移ってくれたら、などということを夢想する。

今日、久しぶりにお越しいただいたご夫婦カップルさんの旦那さんから、「渡鬼、511話、わたし全部みましたよ」との驚きのご報告をいただいた。そのご夫婦カップルさんは、エイジャ歴も長く、これまで、いろいろなお話をしてきたけれど、渡鬼の話題が出たのは初めてであった。まさか、渡鬼コンプリート達成者だったなんて、思いもしなかった。奥さんと出会う前から、渡鬼をみており、リアルタイムでみていたとのことだった。とても人間力のある方だと常々思っていたので、「◯◯さんの人間力は、渡鬼コンプリートの賜物なのかもしれませんね」と言うと、「そうかもしれませんねー」と笑いながら言っていた。ぼくも、リアルタイムで渡鬼をみていたら、ちゃんとした社会性を身につけることができたのかもしれない、そんなことを思った。