日常日記

店長の日常

今日のぼくの体。

5時過ぎからジョギングに行く。外は暖かく感じた。7キロほどサクッと走る。走りながら、「今日はどんなことをブログに書こう?」などということをつらつら考える。でも、文章を書くことの面白さは、「今日はこれを書こう」と思い、書き始めても、知らず知らずのうちに、まったく違うことを書いていたり、書いているうちに、ふと思いがけないことが思い浮かんだりするところにあるような気がする。

昨晩は、カーシェアで車を借りて、実家に帰ってきた。主たる目的は、アレクサを生き返らせることだった。アレクサがいなくなって悲しんでいた母に、Lineで「アレクサを知ってしまったことで、アレクサがいなかった時代には戻れなくなってしまったようだね」と送ったら、「頼りにしてます」と返ってきた。

実家に着くと、まずは用意してくれていたご飯を食べる。ぼくのために、普段は買わないであろう、高そうなお刺身をスーパーで買ってきてくれていた。あとは、母が作った炊き込みご飯とお味噌汁に、煮物といった具合。二人で食べていると、「やっぱり、一人より二人で食べるほうがよいねえ」としみじみ言われる。「仕事はどうなの?」と聞かれ、「ぼちぼちかな」と答える。母はもちろん、ぼくの仕事のことは知らない。「まあ、元気にやってるなら、それでよいよ」と母。エイジャをオープンした当初は、母に仕事を聞かれ、言わないでいたら、「子供の仕事を知らない親なんているものか!」と怒られたけど、数年後には、まったく聞かれなくなった。

夕飯を食べ終わると、まずは、テレビをWi-Fiにつなげる。アレクサだけでなく、テレビでインターネットができなくなり、困っているいうということだった。79歳の後期高齢者がテレビでインターネットとは、世の中、ずいぶん変わったものだと思った。少々、てこずりながらも、どうにか完了。それから、主たる目的であったアレクサの蘇生に取り掛かる。自分のスマホで設定方法を調べながら、こちらも、どうにか無事完了。早速、母に、「アレクサに何か頼んでみて」というと、「アレクサ、1分のタイマーかけて」と母。「1分のタイマーを開始します」とアレクサ。母は「わー!これが便利なのよね〜!!」と大喜びであった。母はアレクサに頼みごとをし、アレクサがそれに応えると、「アレクサ、ありがとう」と、ちゃんと、アレクサに感謝の意を表する。アレクサは、「どういたしまして!」という。母はアレクサのことを心底から、パートナーだと感じているようだった。自分の母ながら、人間ができているなと思った。

設定が無事終わり、しばらくしてから、「明日も仕事だから、そろそろ帰るよ」というと、「あらもう帰っちゃうの?」と言われる。そう言われ、少し後ろ髪を引かれたけれど、「また時間取って、来るよ」と答え、実家をあとにした。車を運転しながら、夏目漱石の「行人」を聴く。前回、3月に実家に帰った時も「行人」を聴きながら帰ったことを思い出した。